読了本「第七問」リチャード・フラナガン著
「第七問」リチャード・フラナガン著

この本は、2025年9月発行(2022年~2023年に書かれた)
「わたし」は、第2次世界大戦末期に捕虜として山口県で奴隷労働をしていた父親の足跡を、2012年に訪ねる旅から、始まる
1914年 小説『解放された世界』で核戦争を予見した作家H・G・ウェルズと、ウェルズを信奉する物理学者レオ・シラードは後に原子核連鎖反応を提唱。
のちにマンハッタン計画、アメリカの原爆開発につながる
一方 ナチスドイツは、原爆開発に断念。
そのウェルズとシラードの実生活?はいかに…
オーストラリアのタスマニア島出身で、お話は「わたし」のルーツにまで及ぶ
アボリジニはなぜ壊滅されたのか?ジェノサイドはいかに行われたのか
父は広島に原爆が投下された時に強制労働でトンネルの中にいた
お話は、時系列には進まない
いったい近世の世界は 人々は 何をしてきたのか
シラードは、原爆の抑制に奔走するが、意に反し世界は原爆の
保有数を競うことになる
チェーホフの「第七問」をタイトル名と同じ
“ながく愛されるのはだあれ”
結局 世界は、人間とは何なのか?
答えのない「問い」が続く
印象的な部分を記す
第八章 17
「描くことができない夢を実現することはできない」
「一世紀以上前に別の作家が書いた本は、数十年後に強い力で
別の人の心を捉えたがゆえに世界を作り変える現実までなったからだ」
「こうして世界は一冊の本を生み落とし、その本は世界を産み落とすこととなったのである」
史実と思われる内容を含み、ものすごく勉強になった
文句なしの傑作である
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